ちょうちょの日 8月8日

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新型コロナウイルスによる感染拡大によりほとんどの祭やイベントが中止になり、緊急事態宣言解除後も密を避けるために、また準備不足などで秋までは中止の続く日々が続きそうです。

本ブログも一時中止していましたが、過去の祭やイベントを掲載することで気分だけでも東京の江戸情緒や楽しさを味わっていただけたらと思います。

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さて8月8日はちょうちょの日だそうだ。

 

8の字が横から見るとちょうちょに似ているからだそうだ。
この日にちなんで昆虫学会が日本の蝶、国蝶を選定した際、アゲハチョウと最後まで熾烈な闘いを演じた挙げ句国蝶の名を勝ち取ったのがオオムラサキである。
大型で紫色が鮮やかな国蝶の名にふさわしい立派な蝶である。
日本が最初に発見したということでSasakiaの属名が佐々木忠太郎氏に献名されたという。
また、国蝶を選定している時期の1956年に七十五円の切手の図案に採用されたことが決め手になったようだ。

今聞くと安易なように聞こえるかもしれないが当時はすごい切手ブームで図案になるということは知名度が圧倒的に高まることだ。
歌手なら紅白歌合戦出場、マンガなら「少年ジャンプ」に連載スタート、くらいにインパクトのあることだったと申し上げておこう。
切手ブームも去り、郵政省も民営化されて、その権威も下がり気味の現在ではあるが、かつての少年たちは切手で世界の国を知り、動植物、伝統行事や絵画や、明治の偉人たちを学んだもので、今でも気の利いた方は手紙の内容に合わせた記念切手を選んで貼ってくださる方がいて、いただくとなんとも気持ちがいい。

 オオムラサキに話を戻せば、かつて全国で見られたオオムラサキも減り続け、現在では絶滅が危惧されているとか。
朱鷺の二の舞を無まず、しっかりと保護していただきたいと思う。

 余談になるが日本には国獣としてキジが選ばれているほかは特に指定されていない。
そこで国魚に錦鯉を選んではどうかという提案があったようだ。
日本が誇る美しい生きた宝石であり、近年はヨーロッパなど海外で人気が高い。
なるほど、と思っていたら、新聞に投稿があった。
「国魚? サンマだろ?」
うーん、庶民としてはそっちかも。