第十六回 東京大薪能 8月28日(2014年)

---------------------------------------------------------

新型コロナウイルスによる感染拡大によりほとんどの祭やイベントが中止になり、緊急事態宣言解除後も密を避けるために、また準備不足などで秋までは中止の続く日々が続きそうです。

本ブログも一時中止していましたが、過去の祭やイベントを掲載することで気分だけでも東京の江戸情緒や楽しさを味わっていただけたらと思います。

---------------------------------------------------------

 

都庁前広場に舞台をしつらえての薪能が毎年行われていた。

 

毎年幹事流派が異なり宝生流観世流金春流、今剛流、喜多流が年替わりで公演する。
第十六回は宝生流である。

 

初めに能楽鑑賞講座があり、その後能の「高砂」、狂言「仏師」、能「是界(ぜがい)」が上演された。
実に本格的なものである。

薪能であるから公演は夜行われる。
本来薪を焚いてその灯りのなか能を演じるという大変優美な世界なのだが、都庁前で火は焚けないのか、薪を装った電気の灯りである。

 

毎回大変な人が集まるイベントだが、東京都の職員も総出という感じでパンフレットを配るなどイベントを盛り上げている。

当日はあいにく雨が降って来たのだが、来場者全員に雨合羽を配るなど大変な気の使いようである。
何しろこれが入場無料のイベントなのだ。
私は毎年楽しみにしていたがこの十六回を最後に開催されていない。
何が起こったのか存じ上げないが、ぜひ復活してほしい公演である。

 

東京大薪能のパンフレットの写真