祇園祭・大阪天神祭・博多山笠

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新型コロナウイルスによる感染拡大によりほとんどの祭やイベントが中止になり、緊急事態宣言解除後も密を避けるために、また準備不足などで秋までは中止の続く日々が続きそうです。

本ブログも一時中止していましたが、過去の祭やイベントを掲載することで気分だけでも東京の江戸情緒や楽しさを味わっていただけたらと思います。

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東京の中にある江戸を探し求めるのが目的の本ブログであるが、7月に限り西日本で、というより日本で外せない祭があるのでまとめておこう。

 

7月に入るとすぐに京都では一か月にわたって行われる日本三大祭の筆頭である祇園祭が1日から始まる。

スタートは吉符(きっぷ)入り・稚児お千度、祇園御霊会(ごりょうえ)、祇園八坂神社ではみやび会お千度、稚児披露・稚児舞が行われる。
その後、綾傘鉾稚児社参、鉾建て始まり、神輿洗い、曳山建ての開始、山鉾引き起こしと続く。
宵宵宵山・宵宵山宵山(別名・屏風祭り)日本式庖丁道生間流庖丁式奉納・伝統芸能奉納(15日)、山伏護摩焚き・献茶式(16日)、前祭山鉾巡行・神輿渡御・神幸祭、無言詣(17~24)、曳山引き起こし・松取式、花笠巡行馬丁稚児・児武者宣状式、宵宵宵山・宵宵山宵山、煎茶献茶・琵琶奉納・行者護摩焚き・オハケ清祓・日和神楽・あばれ観音、還幸祭・後祭山鉾巡行・花笠巡行、狂言奉納・千団子、神輿洗い、神事済奉告会、疫神社「夏越祓」で祇園祭終了となる。

暑い夏、それも暑さでは定評のある京都盆地で行われる祇園祭に行くには憧れる心と暑さにひるむ心との葛藤が常にある。
もともと夏の暑さや長雨による疫病が蔓延し百鬼夜行の状態であった京の街を鎮めるために始まったとされる祭りであるからいたしかたないのだが。

 

日本三大祭のふたつ目、大阪天神祭は6月25日の装束賜式から始まり、7月7日の天満天神七夕祭、ギャル神輿の宮入宮出し、四條司家儀式庖丁奉納、山蔭流儀式庖丁奉納などを経てメインの24日の宵山、陸渡御、25日の本宮、水上薪能、船渡御、どんどこ船宮入り、獅子舞宮入りとなる一か月にわたる祭りである。
7月24日(宵宮)、25日(本宮・花火大会)。

京都で一か月の祇園祭があれば、こちらの天神祭も一か月続く大祭である。
ちなみに日本三大祭の三つ目は神田祭とされる。

 

博多祇園山笠は博多の総鎮守である櫛田神社例大祭
七百七十五年ほど前、疫病除去や夏を乗り切る祈祷と櫛田神社にある災厄除去の祇園信仰とが結び、山笠として発達して今日に至る。
こちらは7月1日から15日までの半月にわたって行われる。
注連(しめ)下ろし、山笠に神を招き入れるご神入れ、お汐井(しおい)とり、そして山笠の登場、集団山見せ、追い山笠、そして櫛田入りとなる15日間である。

 

夏の暑い時期の西日本の祭りであるから見に行くにはかなり覚悟が必要であるが、出雲大社伊勢神宮参拝同様、一生に一度、縁あれば一ヶ月間じっくりと体験したい。
それが7月である。