鳥越の夜祭り 鳥越神社 6月9日~10日(2018年)

---------------------------------------------------------

新型コロナウイルスによる感染拡大によりほとんどの祭やイベントが中止になり、緊急事態宣言解除後も密を避けるために、また準備不足などで秋までは中止の続く日々が続きそうです。

本ブログも一時中止していましたが、過去の祭やイベントを掲載することで気分だけでも東京の江戸情緒や楽しさを味わっていただけたらと思います。

---------------------------------------------------------

 

神輿は大きいほど氏子の自慢である。

 

鳥越神社もかなり大きく、東京一と喧伝している千貫神輿がある。
正確に千貫=4トンあるかどうかではなく、とにかく重いという意味が千貫である。

 

夜祭に入ると神輿の提灯に灯が入り、高張提灯の灯りとともに幻想的な雰囲気を醸し出す。

台東区自慢のこの鳥越神社例大祭である夜祭には毎年三十万人の人出がある。
宮出しされた千貫神輿は各町内を回りながら担ぎ手が代わっていく渡御(どぎょ)となるが、この際担ぎ棒を取り合って喧嘩になる。
この辺が気の荒い下町の祭りである。

 

2018年は浅草の三社祭暴力団同士の小競り合いもあった。

火事と喧嘩は江戸の華とはいうものの、祭は氏子だけのものじゃないし、子供さんも大勢来ている。
時代はもうそういうことは許さない。
でもお行儀がよければいいのかというとそうでもないし、加減が難しいところではある。

 

千貫神輿といえば深川八幡も築地波除神社も千貫神輿と言っている。
まぁ比べるまい。

日本人の忖度はこのあたりの事情には絶対に踏み込まない。
そうやって千年やってきたのである。