新東京三大祭・高円寺阿波踊り・浅草サンバカーニバル・原宿表参道よさこい 8月27日・28日(2016年)

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新型コロナウイルスによる感染拡大によりほとんどの祭やイベントが中止になり、緊急事態宣言解除後も密を避けるために、また準備不足などで秋までは中止の続く日々が続きそうです。

本ブログも一時中止していましたが、過去の祭やイベントを掲載することで気分だけでも東京の江戸情緒や楽しさを味わっていただけたらと思います。

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夏休み最後の侯は長かった休みを惜しむようににぎやかだ。
8月27・28日が高円寺阿波踊り
一万人の踊り手と百万人の見物客で街が埋まる。

高円寺阿波踊りの写真

 

網笠をかぶった女踊りの艶やかさ、男踊りのかっこよさ、笛太鼓の楽しさが観客に伝わり盛り上がる。

高円寺阿波踊りの写真

高円寺阿波踊りの写真


演舞が終わった後は町をあげての飲み会となり、居酒屋さんに女踊りの踊り手さんが乱入して踊り出し、酒席を盛り上げているのを見ると、なかなか和気あいあいとしてほほえましい。

 

しかし気になったのは、私にとって阿波踊りといえば「阿波よしこの」の歌。

 

♪えらいやっちゃえらいやっちゃ、よいよいよいよい 踊る阿呆に見る阿呆、同じアホなら踊らにゃそんそん

 

なのだが、全く聞こえてこない。
もっぱらかけ声の

 

ヤットナー、ヤット、ヤットヤット! 

 

ばかりである。
本場徳島ではどうなのだろうと思い、テレビで徳島阿波踊りを見ていたら、一連だけ「阿波よしこの」の歌で踊りを締めていた。
ともかく、関東最大の阿波踊りイベントとなりエンターテインメントとして質の高い高円寺阿波踊りは一見の価値がある。

高円寺阿波踊りの写真

高円寺阿波踊りの写真


 

8月27日が浅草サンバカーニバル

当初はブラジル人ダンサーに圧倒されていたのがうそのよう。
今では日本人ダンサーの堂々としたステップがすっかりおなじみになった。

でも、まだちょっと露出の多い日本人女性ダンサーを見るとこっちが気恥ずかしくなるのだが。

 

8月27・28日が原宿表参道元氣祭スーパーよさこい2016。

原宿表参道元氣祭 スーパーよさこい2016の写真

もともと若者たちの踊り手が主体だったのが年月を重ねるうちに踊り手も年配の方が目立つようになった。

私などから見ると場所柄もあいまって、かつての原宿ホコ天竹の子族一世風靡セピアの衣装や踊りにジュリアナ東京のパラパラが加わり、そこに和テイストのよさこいと、アニメ衣装にメイク、そしてAKB48のテイストが融合したJポップカルチャーに見える。

原宿表参道元氣祭 スーパーよさこい2016の写真

原宿表参道元氣祭 スーパーよさこい2016の写真

原宿表参道元氣祭 スーパーよさこい2016の写真

原宿表参道元氣祭 スーパーよさこい2016の写真

原宿表参道元氣祭 スーパーよさこい2016の写真

そのため、スーパーよさこいは好みが分かれる。

とはいえ、よさこいといえば高知・土佐。

 

♪土佐の高知のはりまや橋でぼんさんかんざし買うを見た よさこいよさこい

 

のフレーズが流れると、ああやっぱりよさこいなんだなぁと納得する。

 

よさこい見物の流れで代々木公園イベント広場へ移動。
全国のうどんが集合して人気投票で日本一を決める「うどん天下一決定戦」が開催されているのでつい食べ過ぎてしまう。

当日は高知から本物の美人芸者さん方も出張して来ていて、一緒にお座敷遊びも楽しみ幕末の坂本竜馬になった気分で大満足。

 

二日にわたって行われる三つの祭りを楽しむには、まず27日の午後に浅草サンバカーニバルを見学、夕方に高円寺に移動して阿波踊りを堪能し、夜は高円寺で踊り手さんたちと交流しながら食事と酒。
翌日午後から表参道に行き、スーパーよさこいを見物。
代々木公園のイベントを楽しみながら日が暮れたら渋谷の街に繰り出す、というコースがお勧め。

この三つの踊りのイベントを新東京三大祭と呼ぶのだそうだが、どの踊りも東京と全く関係ないところがすごい!
しかしノリの良さは共通している。
そう、楽しけりゃいいのだ。

ヤットナー、ヤット、ヤット! ソイヤ、ソイヤ、ソイヤソイヤソイヤソイヤソイヤ―‼
なのである。

第十六回 東京大薪能 8月28日(2014年)

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新型コロナウイルスによる感染拡大によりほとんどの祭やイベントが中止になり、緊急事態宣言解除後も密を避けるために、また準備不足などで秋までは中止の続く日々が続きそうです。

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都庁前広場に舞台をしつらえての薪能が毎年行われていた。

 

毎年幹事流派が異なり宝生流観世流金春流、今剛流、喜多流が年替わりで公演する。
第十六回は宝生流である。

 

初めに能楽鑑賞講座があり、その後能の「高砂」、狂言「仏師」、能「是界(ぜがい)」が上演された。
実に本格的なものである。

薪能であるから公演は夜行われる。
本来薪を焚いてその灯りのなか能を演じるという大変優美な世界なのだが、都庁前で火は焚けないのか、薪を装った電気の灯りである。

 

毎回大変な人が集まるイベントだが、東京都の職員も総出という感じでパンフレットを配るなどイベントを盛り上げている。

当日はあいにく雨が降って来たのだが、来場者全員に雨合羽を配るなど大変な気の使いようである。
何しろこれが入場無料のイベントなのだ。
私は毎年楽しみにしていたがこの十六回を最後に開催されていない。
何が起こったのか存じ上げないが、ぜひ復活してほしい公演である。

 

東京大薪能のパンフレットの写真

大したもん蛇まつり 新潟県関川村 8月26日(2018年)

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大きくて立派でどこかユーモラス。

 

竹とわらで作った全長82.8m、重さ2トンの大蛇を五百名の住民が担いで上下左右にくねらせながら街中を練り歩く、大蛇に託して水害を鎮める祭りだ。

1967年8月28日に起きた村内で三十四人の死者・行方不明者を出した「羽越水害」を語り継ぐ催しである。
時折強い雨が降る中担ぎ手の掛け声はすべての水害をなくす祈りでもある。
2018年で三十一回目となった。

はっきよいKITTE 8月26日(2018年)

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大相撲の横綱からすべての関取が集まる大相撲KITTE場所は相撲協会の地方巡業の一環として開かれる。

はっきよいKITTEの写真

 

初っ切りやクイズ、相撲甚句、記念撮影のほかに全幕内力士による取り組みも行われる本格派である。

はっきよいKITTEの写真


通常本場所が年三回も行われる東京で巡業を打つことはないと思うので、さて今後もやるのかどうか。

はっきよいKITTEの写真

六本木ヒルズ盆踊り2018年 8月25日・26日

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六本木ヒルズアリーナで行われる盆踊り大会。

 

ここでの踊りのメインは「六本木音頭」。
総勢百五十名による「楽劇 六本木楽」パフォーマンスも見落としのないように。
ヒルズ内のレストランによる屋台グルメもお楽しみのひとつ。

けやき坂通りではさまざまなワークショップが開かれる。
24日は前夜祭だが盆踊りはない。

第16回日比谷公園丸の内音頭大盆踊り大会8月24日・25日(2018年)

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日比谷公園の大噴水周辺に櫓を建てて行われる盆踊り大会。


こちらの踊りのメインは「丸の内音頭」。
場所柄4万人の見物人が集まる大イベントである。

二百十日

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8月後半に入った。

 

処暑とは暑さが落ち着く時期のことだ。
そして立春から数えて二百十日目、雑節のひとつである二百十日がやってくる。

毎年9月1日ころにあたり台風襲来の時期で、稲の開花・結実する大切な時期にあたるため、八朔(旧暦八月一日)、二百二十日とともに農家にとって三大厄災の日にあたる。

 

2016年は二百十日と二百二十日の間に台風襲来が相次ぎ、北海道と岩手県で死者二十二名、行方不明者も出した。

宮沢賢治の「風の叉三郎」や夏目漱石の「二百十日」にも二百十日にあたる日に強風が描かれている。

台風ではないが関東大震災が起きたのも9月1日だった。
そうした天災のイメージがあるため、9月1日は防災の日に定められ、学校、町内会、マンションの理事会などで避難訓練が行われる。

立春から数えるため年度で移動する。
2020年の二百十日は8月31日である。

 

前節気では戦争と原爆による鎮魂とオリンピックや高校野球などのスポーツの熱について書いた。

リオオリンピックで日本選手がたびたび好成績を残し「52年ぶりのメダル、52年ぶりの快挙」という言葉が舞った。
その五十二年前の10月に東京オリンピックが開催された。

メダルラッシュに日本中が熱狂するなか、そのわずか四か月前の6月16日に起こった新潟地震のことを覚えている人は少ない。

 

当時小学生だった私はオリンピック開催のため日程が前倒しされた新潟国体の閉会式にマスゲームで出場した。

そのわずか五日後に地震が起こった。
マグニチュード7・7、当時関東大震災の7・9に次ぐ規模であった。

我が家はほぼ全壊し、近くの川が決壊して一面水浸し、ビルや橋は倒壊し、新潟石油の石油タンクが次々に爆発した。
化学消防が整備されていなかった当時は消すに消せず、石油の燃えた黒煙で空は一週間以上覆われ、昼も暗かった。

津波が襲いかかり一万戸以上が流された。
ライフラインが止まり余震の続くなか怖くて外で寝た。
世界中から救援物資の水や毛布などの日用品やおにぎりが届いた。
人の善意がありがたかった。

 

地震保険もなかった時代である。
夜逃げ同様にいなくなった同級生、毎年地震発生の日の同時刻になるとおびえる同級生がいた。

壊れて床がひどく傾いた家に二年近く過ごした後、仮設プレハブ住宅に移った。
その後私の一家は引っ越したが、二十五年後に訪れた時、仮設のはずがまだ住民がかなり住んでおり、スラム化していた。

 

当時のトラウマのせいか、現在でも各地で起きる災害をテレビであっても正視できない。
ボランティアに行かれる友人もいるが、私は近づくことすらできないでいる。

 

なぜ、私的なことを長々と書いたのかというと、リオオリンピック開催の三か月前にも熊本地震が起きているからだ。

日本は災害列島である。
私のような体験をお持ちの方は多くいる。
しかし人の善意は飽きやすい。
オリンピックという大きな祭典を機に善意が薄れてしまわないか心配である。
私にとってオリンピックと災害は合わせ鏡なのだ。

「かわいそう」には人の善意が向けられるが、悲惨すぎると人は見なかったことにする。
私の被災経験である。

 

 君が代二百十日は荒れにけり   子規