鷹匠

 

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新型コロナウイルスによる感染拡大によりほとんどの祭やイベントが中止になり、緊急事態宣言解除後も密を避けるために、また準備不足などで秋までは中止の続く日々が続きそうです。

本ブログも一時中止していましたが、過去の祭やイベントを掲載することで気分だけでも東京の江戸情緒や楽しさを味わっていただけたらと思います。

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日本を代表する文化四道である茶道、華道、書道、香道の世界は今や家元も含めてほとんど女の世界である。

 

機織り、染色、陶芸はもちろん、男の世界と思われた指物、伝統職人の世界も女性の進出が著しい。
花火師にねぷた師、流鏑馬師と数え上げればきりがないほどである。

 

本候は若い鷹が獲物を獲る練習をし始める時期なのか。
そんな様子は東京で見られるわけもないので想像するしかない。

以前テレビで女子高校生の鷹匠を見たことがある。
しかし鷹匠になってもこのご時世商売になるのかと思っていたら、その後その女性は一人前になって鷹を使った変わったビジネスをしていた。
それは都会で増えすぎたカラスを天敵である鷹を使って追い払うことである。
一度追い払われるとそこには戻ってこなくなるようだ。

そういえば小鳥遊ぶと書いて、たかなし(鷹無し)と読む苗字がある。
なるほど、日本において鳥類の頂点に位置する鷹がいたのでは小鳥もおちおち遊んではいられまい。
面白い名字である。

 

鷹匠はじめ、伝統工芸や伝統芸などの世界で男性が仕事に就きづらくさせているのは何といっても収入の少なさや不安定さからである。
しかしそれもアイデアと熱意である。

周囲を味方にし応援したいと思わせる行動力が事態を好転させるのではないかと、この若い女鷹匠を見て思った次第である。