海の日と水族館

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新型コロナウイルスによる感染拡大によりほとんどの祭やイベントが中止になり、緊急事態宣言解除後も密を避けるために、また準備不足などで秋までは中止の続く日々が続きそうです。

本ブログも一時中止していましたが、過去の祭やイベントを掲載することで気分だけでも東京の江戸情緒や楽しさを味わっていただけたらと思います。

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海の記念日から名称変更されて毎年7月の第三月曜が祝日として海の日になった。

 

2020年は本来なら7月20日がそれにあたるが、東京五輪開催のため23日に変更されたままである。

この日には一般港に停泊している自衛艦が信号旗で彩られ満艦飾になる。
ほかにも海事局主体で「海フェスタ」が各地で開かれる。

 

さてこの海の日と海開きはなんとなく混同してしまうのだが、どちらも海水浴の解禁日とはまた関係がないようで、海開きや海水浴場の解禁は各自治体や海水浴場独自に決定されているようである。

島国である海国日本であるから、海に親しみ理解を深めるのはいいことだ。

海の日には「海の恵みに感謝する」という目的もあるそうだが、では海のない県はどうするのかというと、そこは考えられているようで、奈良県や長野県はこの日は県の山の日に指定、山に関するイベントが行われている。

そう聞くと、では8月の山の日の立場はどうなるのかちょっと心配である。
しかしざっと見たところ山梨県には山の日指定はなく、海の日イベントを湖の河口で行っているようである。

「海フェスタ」は各地の港でクイズや海の仕事体験などが行われるが、自衛艦の紹介などがあり、海の理解や感謝というより海上自衛隊博的なノリが見受けられる。
どうも何がやりたいのかよくわからない海の日である。
祝日にしてまで行なう必要があるのか疑問である。

 

数年前、東日本屈指の漁港を持つ釧路市の方おふたりに続けて同じことを言われたことがある。

「釧路は日本有数の漁港の街なのに、水族館がない。それが残念だ」

確かに海に親しみ知識を深めるには水族館が適任である。
そう思っていたら2018年7月5日に釧路市に水族館が誕生した。
「くしろ水族館ぷくぷく」である。
釧路市民の長年の夢がかなったようでこちらもうれしい限りである。

 

海の日には水族館に行くのがいい。
そう思って池袋サンシャイン水族館に行ってみる。

もとはラッコが名物の水族館だったが、リニューアルされてずいぶんきれいになった。
久々の水族館はなかなか楽しい。
そしてカフェで空飛ぶペンギンも見ながら、「サカナくんに海の日大使をやってもらえばいいのに」と思った次第である。

 

さて帰って魚でも食べるか。
はて、水族館を見物したあとで魚を食べるのは是か非か? 

前出の「くしろ水族館ぷくぷく」は北海道の大手水産加工会社が運営している複合施設で、水族館に併設して魚を食べさせる飲食店があり食料としての魚も買えるらしい。
つまり魚は見て楽しみ食べて楽しむが同時にできる。
動物園ではなぜかできない、いやできづらい。
でも牧場はできるな。
なかなか線引きが難しい。