水止舞 厳正寺(ごんじょうじ) 7月14日

 

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新型コロナウイルスによる感染拡大によりほとんどの祭やイベントが中止になり、緊急事態宣言解除後も密を避けるために、また準備不足などで秋までは中止の続く日々が続きそうです。

本ブログも一時中止していましたが、過去の祭やイベントを掲載することで気分だけでも東京の江戸情緒や楽しさを味わっていただけたらと思います。

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農業において、干ばつは恐るべき天災となるが、長雨もまた困りものである。

 

大田区大森にある厳正寺で行われる水止舞は長雨続きで田畑が流された時、住職が二年前に行ったワラで龍像を作り雨乞い祈祷して雨を降らせたせいだということになった。

すると今度は三つの獅子の面を作り「水止(しし)」と命名し、それを農民にかぶらせて踊らせ、太鼓を叩いて法螺貝を吹かせ、龍神に雨が止むように祈祷したところ、雨がやんだ。
人々は感謝して、それからも水止舞を捧げるようになったという。
以来七百年続く東京都無形民俗文化財の行事である。

 

豪雨に干ばつ、2018年はまさにこの繰り返しであった。
水止舞だけでなく、雨乞いの方も復活していただきたいが、かつて祈祷を行った厳正寺から宗旨替えを行ったようで現在は加持祈祷を行っていないのは残念な限り。