鎌倉五山

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新型コロナウイルスによる感染拡大によりほとんどの祭やイベントが中止になり、緊急事態宣言解除後も密を避けるために、また準備不足などで秋までは中止の続く日々が続きそうです。

本ブログも一時中止していましたが、過去の祭やイベントを掲載することで気分だけでも東京の江戸情緒や楽しさを味わっていただけたらと思います。

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鶴岡八幡宮に参拝するのと同時に鎌倉五山を回る。

 

禅宗鎌倉幕府に保護されて多くの寺が造営された。
禅宗の中でも臨済宗における上位の寺を中国の五山制に倣って格付けされたのが鎌倉五山であり、京都五山である。
制度が作られたのは鎌倉幕府第五代執権・北条時頼の時代であり、現在に至る順位が決められたのは室町幕府三代将軍足利義満の時とされている。

 

鎌倉五山の第一位 建長寺臨済宗建長寺派大本山)、第二位 円覚寺(北条氏の祈祷寺)、第三位 寿福寺(初代住職は日本における臨済宗の開祖であり、茶の湯の元になる喫茶法を伝えた栄西)、第四位 浄智寺、第五位 浄妙寺

五山は格式があるとともに中国との外交に欠かせない漢文の文書作成に関わっており、同時に漢文学研究所としての役割も持つ。
いわば法務省と外務省と文部科学省であったと言っていい。
また五山文学として多くの随筆随想紀行文などを残した日本の知の殿堂でもある。

 

武士は八幡様に参り、禅に学ぶ。
漢文に接し、書を学び、座禅を組み、茶の湯を楽しむ。
禅宗との関わりは深い。
そんなことを考えながら五山をめぐる。