水無月(2016)

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新型コロナウイルスによる感染拡大によりほとんどの祭やイベントが中止になり、緊急事態宣言解除後も密を避けるために、また準備不足などで秋までは中止の続く日々が続きそうです。

本ブログも一時中止していましたが、過去の祭やイベントを掲載することで気分だけでも東京の江戸情緒や楽しさを味わっていただけたらと思います。

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夏最後の月、六月は水無月であり晩夏とも言う。

 

水無月の語源については諸説ある。
水無月は水の無い月ともとれる。
旧暦六月は梅雨の終り頃。
田圃に水を大量に流し込み、水がなくて困るという説。
しかし現在この場合の無は連体助詞で名詞と名詞を結ぶ「の」、つまり「水の月」というのが有力な説だ。

水の豊かな月、水をたくさん使う月、どちらにしても水が重要なキーワードとなる月だ。

 

京都に水無月という名の菓子がある。

水無月の写真

水無月

道家には有名な主菓子で、氷に見立てたういろうの上に小豆を乗せた三角形のもの。
六月一日が氷の節句ということから、夏の暑い盛りに氷を口に含んで涼を得、体調を維持したという昔の風習にちなんでいるそうである。
この水無月という菓子は新暦6月になると出回る。

 

 水無月朝顔すずし朝の月 樗良(ちょら)