山王祭
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新型コロナウイルスによる感染拡大によりほとんどの祭やイベントが中止になり、緊急事態宣言解除後も密を避けるために、また準備不足などで秋までは中止の続く日々が続きそうです。
本ブログも一時中止していましたが、過去の祭やイベントを掲載することで気分だけでも東京の江戸情緒や楽しさを味わっていただけたらと思います。
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新暦六月の第一の週末、東京三大祭の締めくくりに日枝神社で行われるのが山王祭である。
山王さんの愛称で親しまれるが実は東京三大祭で最も知名度が低い。
江戸三大祭にも入っているのにだ。
その内容の豊富さから日程は三大祭のなかで最も長く十日間に及ぶ。
日枝神社・山王祭(里神楽・茶席・太鼓)末社八坂神社例祭、剣道大会奉告祭、表千家家元献茶式、摂社祭、末社庚申(こうしん)祭、夏越稚児行列・献灯祭、狭山新茶奉告祭・献灯祭、山王御祓並鎮火祭、例祭奉幣、煎茶礼道日泉流献茶式、山王嘉祥(かしょう)祭、裏千家家元献茶式などなど。
献茶にいたっては表、裏両家元出演という快挙である。
それなのに知名度、人気とも今イチというのは場所柄にありそうだ。
最寄駅は溜池山王。
赤坂見附にほど近い洗練されたビジネス街。
浅草や神田とは全く違う、ある意味上品な地域。
神社の祭りに提灯はつきものだが、さすがに日枝神社の提灯に書かれた協賛企業は他とは違う。
赤い提灯に筆文字で「シャネル」である。
思わずうなってしまった。
さすが東京を代表するビジネス街のど真ん中である。
「ただっぴろいは山王さん」と言われるように杜ごと小山ひとつを敷地にした日枝神社は壮観なのは確かである。
しかし氏子はいるのだろうか? というか住民はかなり少なそう…。
熱気という意味ではほとんど感じられないのがその理由かも。
と思って神社の周辺を見ていたら、ありました民家が豪邸が!
しかしよく見たら首相官邸だった。
首相って日枝神社の氏子なのか?