八十八夜

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新型コロナウイルスによる感染拡大によりほとんどの祭やイベントが中止になり、緊急事態宣言解除後も密を避けるために、また準備不足などで秋までは中止の続く日々が続きそうです。

本ブログも一時中止していましたが、過去の祭やイベントを掲載することで気分だけでも東京の江戸情緒や楽しさを味わっていただけたらと思います。

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立春から数えて八十八夜になると茶摘みは最盛期。
いっせいに芽生えた新芽を摘み取る。

 

その初摘みの新茶を初風炉でいただくのが茶人の楽しみのひとつ。
本来は立夏に新茶の献茶をするようだが、こちらは庶民なので献茶は略して飲むだけである。

 

新茶は鹿児島産が最も早く東京に届き、静岡産の掛川茶が続く。
京都宇治産は玉露や抹茶用。
東京では狭山が茶どころ。
お茶は南からやってくる。

狭山の茶畑の写真

狭山の茶畑

狭山の茶畑の写真


ちなみにお茶が採れる北限は新潟県村上市の村上茶。
採れないのだから仕方ないが、東北や北海道ではお茶に対する思い入れというかこだわりが薄い。

かく言う私もそのひとりで、子供のころはほうじ茶と番茶の区別がついていなかったほどである。
どうもほうじ茶のことを番茶と言っていたらしい。

 

 むさし野もはてなる丘の茶摘みかな 秋桜