日本橋宝田恵比寿講べったら市 10月19日・20日(2019年)

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新型コロナウイルスによる感染拡大によりほとんどの祭やイベントが中止になり、緊急事態宣言解除後も密を避けるために、また準備不足などで秋までは中止の続く日々が続きそうです。

本ブログも一時中止していましたが、過去の祭やイベントを掲載することで気分だけでも東京の江戸情緒や楽しさを味わっていただけたらと思います。

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大根を甘く浅漬けたべったら漬けを売る出店を中心に、四~五百軒が並ぶのが宝田恵比寿講のべったら市である。


なぜべったら漬けを売るかというと、商売の神様である恵比寿信仰により宝田恵比寿神社の門前で商家が親戚縁者を招いてべったら漬けをお供えしてお祝いする行事があり、べったら漬けだけではなく、野菜や魚、神棚などが売られたのが起源とされる。
当日は神社神輿の渡御も行われ旧大伝馬町である現在の日本橋本町三丁目と大伝馬町一帯でたくさんの提灯に照らされて夜までにぎやかに行われる。

東京の祭りの中でも多くの出店が並ぶ中、祭りの中心である宝田恵比寿神社は驚くほど質素であり小さい。
それでもこれほど多くの人の信仰を集まるのはさすがは恵比寿様であり商売繁盛に直結しているからかもしれない。
ビルの谷間に並んだ奉納された提灯には日本橋や大伝馬町の企業が並び、宝田恵比寿神社の門近くを飾る提灯は玉三郎はじめとする歌舞伎役者の面々である。

べったら漬けは皮なしと皮つきの二種が売られており、皮つきのほうが沢庵に近い。
私はよりべったら漬けらしい感じがする皮なしを縁起物として買い求めた。
ほかにも七味唐辛子をブレンドしてもらい、秋に咲いているカワラナデシコに驚いて買ってしまった。
日曜であっても場所柄子供たちの姿はほとんど見られない。
落ち着いた大人の夜祭で、ワイン片手におしゃれな屋台を回るのも楽しい。

 

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宝田恵比寿べったら市1 宝田恵比寿神社

宝田恵比寿べったら市のべったら漬け

宝田恵比寿べったら市2