祈年祭 明治神宮 2月17日(2018年)
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新型コロナウイルスによる感染拡大によりほとんどの祭やイベントが中止になり、緊急事態宣言解除後も密を避けるために、また準備不足などで秋までは中止の続く日々が続きそうです。
本ブログも一時中止していましたが、過去の祭やイベントを掲載することで気分だけでも東京の江戸情緒や楽しさを味わっていただけたらと思います。
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2月17日は祈年(きねん)祭である。
としごいの祀りともいい、農耕を始める前にその年の五穀豊穣を願って行われ、その年の実りに感謝する11月の新嘗祭と対をなす祭事である。
宮中をはじめ全国の神社で行われているというが、そんなになじみのある行事ではない。
事実私の周りで祈年祭をご存知の方はいなかった。
で、まあ間違いないところで明治神宮にやってきた。
午前十時開始ということで外国人観光客がほとんどの中、本堂まで行ってみると中は椅子を用意されていて二百人ほどの参加者ですでにいっぱいである。
不思議なことに、参加者の眼前に白い幕が張られていて本堂が全く見えない。
幕の前にはモニターが三台置かれている。
いやな予感がする中、予想通り祭事は行われているが全く見えず、モニターを通して知るのみ。
メインのふたりの巫女による浦安の舞も同様である。
なぜ?
目の前で行われているにもかかわらず、布一枚で遮って見せない。
明らかに「これは宮中行事であって、庶民には見せたくない」という意思が露骨に感じられるのだ。
おいおい! 告知して人を集めておいて、見せないとは…。
本当に驚いた。
しかもただほおっておかれているかというとそうではなく、祭事に合わせてお辞儀をする「礼」は必ずさせるというありさま。
いかんねこれは。
イエローカードである。