穴八幡宮の冬至祭
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新型コロナウイルスによる感染拡大によりほとんどの祭やイベントが中止になり、緊急事態宣言解除後も密を避けるために、また準備不足などで秋までは中止の続く日々が続きそうです。
本ブログも一時中止していましたが、過去の祭やイベントを掲載することで気分だけでも東京の江戸情緒や楽しさを味わっていただけたらと思います。
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一年で最も昼間が短い日。
この日から陽は長くなるため年の始めとする時代もあったようで、昔から夏至や立春とともに一年の区切りとしてきた。
早稲田にある穴八幡宮ではこの冬至の日から節分まで一陽来復御守を授かるお祭りが知られる。
授かった御守を家の壁や柱に貼ることで金運を上げるとされる江戸時代から続くお祭りである。
一陽来復御守は一枚の紙で、恵方の方角を記す方位図が書かれている。
この御守を恵方に向き合うように(恵方の反対側に)貼るのだが、その貼る日や時間が決まっており、冬至、大晦日、節分の日の午後十一時五十九分から十二時の一分間に行うのだそうだ。
この壁や柱に張る御守が八百円で、財布などに入れる懐中御守が三百円。
たいていの方は両方授かるようだ。
冬至の日は朝五時から一陽来復御守の領布が始まるが、徹夜組も含め大変な人気で二、三時間待ちは当たり前、その後も行列は節分まで続く。
翌日から大晦日までは朝八時から、年明けから節分までは朝九時から頒布される。