ゲゲゲ忌・深大寺そばまつり 11月30日(2019年)
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新型コロナウイルスによる感染拡大によりほとんどの祭やイベントが中止になり、緊急事態宣言解除後も密を避けるために、また準備不足などで秋までは中止の続く日々が続きそうです。
本ブログも一時中止していましたが、過去の祭やイベントを掲載することで気分だけでも東京の江戸情緒や楽しさを味わっていただけたらと思います。
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調布市にある深大寺をどこかで紹介したいと思っていたら、「そばまつり」なる行事が行われていることを初めて知った。
まぁ、東京のそばのメッカといってもいいところである。
こちらは調布在住が長かったマンガ家、水木しげる氏が2015年11月30日に亡くなるまで約五十年間住み続けた場所でもある。
その命日に「ゲゲゲ忌」というイベントも催されるという。
ゲゲゲとはもちろん氏の代表作「ゲゲゲの鬼太郎」にちなんだネーミングである。
そばまつりは30日と12月1日の土日二日間行われるが、そば好きでマンガ好きとしては両方いっぺんに見たい。
当然水木氏の命日である30日に行くことにした。
深大寺のそばまつりは新そばをそば守観音に献上するというかなり珍しい仏事で、主査者側は「そば守観音というものは日本に一体しかないのではないか」、ということである。
当日調布駅前はすっかりお祭りムード。
ゲゲゲ忌をメインにスタンプラリーやゲゲゲ広場を作り水木マンガのキャラクターが登場、ゲゲゲの森ではアニメグッズの販売やカニ汁、妖怪焼きなるものも。
水木アニメに関わった声優たちのトークショー、コスプレイベントに聖地巡礼までかなり盛沢山である。
私はまずゲゲゲ忌限定の御朱印がいただけるという布多天神社へ。
調布駅から布多天神社まで続く天神通り商店街には鬼太郎のキャラクターモニュメントたちが点在し出迎えてくれる。
調布市が妖怪の町としてPRしているのがよくわかる。
御朱印は三種類あり、私は迷わず鬼太郎が描かれたものを選ぶ。
と、巫女さんがひとりひとりにお祓いをしてくださった。
ありがたいことである。
初穂料は千円。
ちなみにバスはものすごい行列である。
とはいえバスは次々とやってくる。
ピストン運行しなければならないほどの人気ぶりなのだ。
深大寺に着くとやはり大変な人出で、ゲゲゲ忌にそばまつりに加え、七五三の家族連れで賑わいは最高潮である。
仲見世には有名な鬼太郎茶屋があり、そこでしか手に入らなそうな鬼太郎グッズが多い。
ファンの方々は大人買いしている。
水木しげる氏の献花台も設けられている。
名物目玉のおやじまんじゅうなど鬼太郎系と深大寺そばの新そばをふるまう蕎麦屋が立ち並び、そばと鬼太郎を満喫できる。
ほかにも有名なのが、日本三大だるま市といわれる三月の深大寺だるま市。
だから、だるまもたくさん売られている。
なんともにぎやかでこの日に来たのは大正解である。
猿楽(猿まわし)までいる!
境内に入ると、もうすぐ始まるそばまつりのメインとなる蕎麦献供式を見ようと人だかりができている。
僧たちがやってきて読経が始まると、そば職人たちがそばをこね、そば包丁で細く切ってゆく。
それを三方に乗せ僧と職人たちが仲見世を通り、そば守観音まで献上するのである。
式が終わり、仲見世でお楽しみの新そばを食べる。
その後は隣接する東京都立神代植物園へ。
小春日和の中、晩秋の木々たちを見て回る。
うん、いい一日だ。