納めの観音・歳の市・羽子板市 浅草寺 12月18日(2016年)
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新型コロナウイルスによる感染拡大によりほとんどの祭やイベントが中止になり、緊急事態宣言解除後も密を避けるために、また準備不足などで秋までは中止の続く日々が続きそうです。
本ブログも一時中止していましたが、過去の祭やイベントを掲載することで気分だけでも東京の江戸情緒や楽しさを味わっていただけたらと思います。
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12月18日は納めの観音である。
歳の市が始まった浅草寺へ。
もともと年末に注連縄、かち栗、干し柿などを二十日すぎまたは二十五日から大晦日まで売っていたそうだ。
商売していたのは鳶や仕事師(火事師)の臨時商いであったという。
とはいってもこちらの目的はもっぱら羽子板市である。
ニュースで見てはいたものの、実際訪れるのは初めてである。
早々にお参りを済ませ、境内に並んだ屋台の羽子板見物。
今年一年で活躍したスポーツ選手や話題の人物の似顔絵を描いた羽子板など話題性に富むものから、伝統的な人気歌舞伎役者や歌舞伎、舞踊の人気演目を描いた羽子板などが大小さまざまに並ぶ。
特に大きな羽子板は売約済みの札が貼られ、歌舞伎役者の名前の入った注文品と思(おぼ)しき品も並んでいる。
家族向けに自分で羽子板に文字や絵を描き入れられるコーナーなどもあり、毎年訪れてくれる常連客を作ろうとしているようだ。
羽子板だけではなく、来年の干支の置物や、根付けなどの小物のお店もある。
実は羽子板市に来た目的のひとつに我が家に昔からある助六と鏡獅子を描いた高さ60cm弱のそこそこ立派な羽子板がいくらくらいのものなのかを知りたいという、極めて打算的かつ情けない理由もあった。
羽子板の値段は確かに大きいほうが高いようだが、それだけではない。
やはり描かれた人物が着ている着物や小道具の材質や何といっても技術の差いかんでかなり違う。
同じ大きさ内容でも三万から十万円ほどの開きがある。
既製品か注文品かによっても違いそうだ。
ちなみに自分好みに羽子板を作ってもらうことも可能。
いくつかの店で、すでに来年の羽子板の注文を受けつけていた。