新米

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新型コロナウイルスによる感染拡大によりほとんどの祭やイベントが中止になり、緊急事態宣言解除後も密を避けるために、また準備不足などで秋までは中止の続く日々が続きそうです。

本ブログも一時中止していましたが、過去の祭やイベントを掲載することで気分だけでも東京の江戸情緒や楽しさを味わっていただけたらと思います。

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11月に入ると、新米が本格的に出回りだす。

とにかく日本の一年は米を中心に回っている。
田を起こし、水を引き、田植えをし、草取りをしながら育て、収穫する。
この米中心に世の中が回っている、いや、いた、と言っていい。

 

米作りの合間に麦や野菜を作り、農閑期には藁仕事をし、炭焼きをし、また出稼ぎに行く。
まさにお箸の国の作物の王様である。
TV業界で年間の番組改編をする際、プロ野球のスケジュールに合わせて他の番組を組み入れるという様子によく似ている。

まあそれほどの実力派食糧であり、世界三大主食穀物のひとつであるお米、喜ばしいことに日本人はみんな大好きである。

 

高級料亭では〆に松茸ご飯や鯛飯、筍ご飯など、季節に合わせて炊き込みなどにすることが多いが、新米のこの一か月だけは白米を出すそうである。
やはり新米のうまさは格別なのだ。

うまいお米といえば、新潟県魚沼産のコシヒカリ宮城県産のササニシキが両横綱だったが、ササニシキ系が病気に弱いということですっかり衰退してしまった。
時代は変わったものだと実感するのは、かつてはまずい米の代表のように言われていた北海道や四国のお米がコンテストで最高賞を取るなど、勢力地図がかなり変わり、うまい米日本一の称号争奪は戦国時代の様相を呈している。
いずれも各県の農家の努力のたまものである。

 

さて新米をいろいろ買ってきた。
何をするかというと知人を集めての新米の食べ比べである。

炊飯器に土鍋三種、ほか我が家の鍋総動員で炊いて、新米を盛った茶碗の前に銘柄を書いた紙を置き、それぞれを食べてみる。

う~ん、どれもうまい! 

意見は割れたが私の好みは魚沼産コシヒカリだった。
しかしブランド米でなくても充分うまい。
日本のお米は行くところまで行った気がする。

 

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米食べ比べ