出世の石段祭り 愛宕神社例大祭 9月22日~24日(2018年)

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新型コロナウイルスによる感染拡大によりほとんどの祭やイベントが中止になり、緊急事態宣言解除後も密を避けるために、また準備不足などで秋までは中止の続く日々が続きそうです。

本ブログも一時中止していましたが、過去の祭やイベントを掲載することで気分だけでも東京の江戸情緒や楽しさを味わっていただけたらと思います。

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愛宕神社の長い石段には逸話がある。

梅の季節に徳川家光一行が通りかかり、山の上に咲いた見事な梅の花を観た家光が「誰かあの梅を取ってまいれ」と命じたが、だれも尻込みして登らない。
しかしたった一人だけ馬でこの坂を駆け昇り、梅の枝を手折って再び駆け降りて戻り、家光に献上したことで、男は名をあげ出世したという故事から、出世坂、出世の石段の名がついた。

 

23日午後三時頃、その傾斜三十五度という急勾配の石段を本社神輿が勇壮に階段を下り、そして町内を巡行したのち午後七時頃上がるというのが二年に一度行われるこの祭のメインイベントである。
2016年の石段祭は雨のため足元がよくないため中止されたので今年は四年ぶりの開催である。

 

本社神輿はもちろん千貫神輿! のわけがない。
そんなもの担いで石段を降りたら転げ落ちて怪我では済まない。

見た感じかなり小ぶり軽量化されている、担ぎ手のことをよく考えられた輪島塗の繊細な造りの神輿である。
それでも神輿担ぎというものはどの神社の氏子にとっても男気を見せる絶好のチャンスである。
見事名をあげ出世していただきたいものだ。

次回の石段祭は2020年である。

愛宕神社出世の石段祭り

愛宕神社出世の石段祭り1

愛宕神社出世の石段祭り

愛宕神社出世の石段祭り2