神嘗祭(かんなめさい) 10月17日

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新型コロナウイルスによる感染拡大によりほとんどの祭やイベントが中止になり、緊急事態宣言解除後も密を避けるために、また準備不足などで秋までは中止の続く日々が続きそうです。

本ブログも一時中止していましたが、過去の祭やイベントを掲載することで気分だけでも東京の江戸情緒や楽しさを味わっていただけたらと思います。

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その年収穫された米や五穀を天照大御神(あまてらすおおみかみ)に奉納する、伊勢神宮にとって一年でもっとも重要な行事とされる大祭である。

神官が大御神にお伺いをたてる御卜(みうら)、玄米をついて餅にするなど、16日の深夜から翌日の奉納や神楽、天皇からの勅使を迎えるなど祭事は17日の夕刻まで続く。
天皇陛下も皇居において同時刻に祭事を行うようだ。

 

かつては旧暦九月十七日に行われていたため、明治に入って新暦採用にあたり新暦でも同じ9月17日に執り行い、祭日としていたが、さすがに稲の生育が間に合わないためにひと月ずらして10月17日に変更したといういきさつがある。
ただし祭日だけが取り残されたため9月17日は敬老の日の祭日としているのはその名残りである。
伊勢の住民はこの行事が終えるまで、新米は口にしないとか。

 

東京の大宮八幡神社で行われる神嘗祭は神宮神嘗祭遥拝(ようはい)という。
10月17日午前十時より社殿(しゃでん)で執り行われ誰でも見学ができる。

 

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神嘗祭・秋の恵み