十三夜観月会 10月13日(2016年)

---------------------------------------------------------

新型コロナウイルスによる感染拡大によりほとんどの祭やイベントが中止になり、緊急事態宣言解除後も密を避けるために、また準備不足などで秋までは中止の続く日々が続きそうです。

本ブログも一時中止していましたが、過去の祭やイベントを掲載することで気分だけでも東京の江戸情緒や楽しさを味わっていただけたらと思います。

--------------------------------------------------------

 

2016年は台風などに祟られ天候が不順で名月はほとんど見ることができなかった。

十五夜と翌月の十三夜月は両方を見て月見と言うそうで、片方だけしか見ていないのは片見月という。
まぁ片見月でもと思っていたが、十三夜も黒雲が多くてだめ。
しかし翌日の十四夜と十五夜は輝くばかりの月を鑑賞できた。

 

実は9月の名月も実際の満月は17日の明け方で、十五日には欠けていたはずなのだ。
今年は最も美しい十六夜月(事実上の名月)を鑑賞できたので良しとしよう。

 

十三夜は形が栗に似ている。
したがって栗名月とも言われるが、このいびつさがそれなりに可愛い。

栗を煮て月見団子のように重ねて盛り上げ、三方に飾ってみた。
ついでに栗おこわを作る。
酒はぬる燗、魚は落ち鱧の湯引きと銀杏。
気づけばすっかり秋模様。

 

泊る気でひとり来ませり十三夜  蕪村

 

f:id:koyomi-meguri:20191002145627j:plain

十三夜