暑気払い

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新型コロナウイルスによる感染拡大によりほとんどの祭やイベントが中止になり、緊急事態宣言解除後も密を避けるために、また準備不足などで秋までは中止の続く日々が続きそうです。

本ブログも一時中止していましたが、過去の祭やイベントを掲載することで気分だけでも東京の江戸情緒や楽しさを味わっていただけたらと思います。

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暑い夏を乗り切るために冷たいものを飲み食べる風習が日本にはある。

かき氷、冷酒、ソーメン、スイカ、ナス、ゴーヤ、冬瓜、キュウリなどだ。

 

水茄子は刺身で、冬瓜(とうがん)は茹でてから冷蔵庫で冷やして冷製水晶冬瓜にする。
見た目も涼やか。
昔から夏祭りや鬼灯市などで冷やしたキュウリが売られるのは上昇した体温を冷やす効果があるためだ。

 

近年暑気払いは夏の宴会で冷たいものはビールを指す。

ほとんど通年宴会をやっている御仁にとっては区別がつきにくいので暑気払いと称しての宴会は一年で最も暑いとされる大暑である十五日間にやるのがいい。
暑中見舞いと同様、立秋前の夏の行事である。

 

しかし2018年の夏は暑すぎた。
暑すぎると蚊やGまでもあまり見ないということを初めて知った。
人間も暑すぎると暑気払いに出かける気にすらならない。

「もう少し涼しくなったら暑気払いをしよう」

友人との会話であるが、なんとも奇妙な会話となった。

 

 お仕着せの暑気払いにて候ぞ 友二