短歌とサラダ記念日(2018)

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新型コロナウイルスによる感染拡大によりほとんどの祭やイベントが中止になり、緊急事態宣言解除後も密を避けるために、また準備不足などで秋までは中止の続く日々が続きそうです。

本ブログも一時中止していましたが、過去の祭やイベントを掲載することで気分だけでも東京の江戸情緒や楽しさを味わっていただけたらと思います。

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新暦7月6日はサラダ記念日である。

 

旧暦をもとに江戸東京の行事や草花のことなどを書いていてサラダとは何なんだと思われた向きは早合点。
「サラダ記念日」は日本が誇る短歌である。
控えおろう!

 

 「この味がいいね」と君が言ったから7月6日はサラダ記念日 俵万智

 

短歌集「サラダ記念日」は奇跡というべき260万部を売り上げた。
門外漢の私でさえ、発表当時、身震いするほどの衝撃を受けた。

この7月6日はテキトーに選んだのではなく、いろんな記念日を調べていて、ほぼ何もない日ということで決めたと、昨年知った。
俳聖といわれる芭蕉も推敲するほうだという。

和歌の中に短歌や俳句や川柳が含まれるということを今年になって知った。
歌会始で詠まれるのは和歌という歌ではなく、短歌であると先月知った。

 

 君が代は千代に八千代にさざれ石のいわおとなりて苔のむすまで

 

君が代」が短歌であると先週知った。
かなり衝撃を受け、うろたえた。

これは日本人として知らないのは恥ずかしい。
それを茶稽古仲間の女性に伝えると、「私は高校の時、先生から教わりました」と言われた。
良い先生を持った生徒はうらやましい。

君が代の歌は「和漢朗詠集」にあり原型は「古今集」だという。
明治十三年(1880年)、当時の宮内省怜人長である林広守氏が曲をつけたという。