夏草枯れる

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新型コロナウイルスによる感染拡大によりほとんどの祭やイベントが中止になり、緊急事態宣言解除後も密を避けるために、また準備不足などで秋までは中止の続く日々が続きそうです。

本ブログも一時中止していましたが、過去の祭やイベントを掲載することで気分だけでも東京の江戸情緒や楽しさを味わっていただけたらと思います。

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二十八侯は「夏草枯れる」である。

で、この時期枯れる草とは何かというと、冬至の頃に生じて紫色の花を咲かせるウツボグサの花穂がこの時期枯れたように見えることから夏枯草(かごうそう)という。
つまり本当に枯れているわけではない。

 

ではこの時期の夏枯草がなぜ大事かと言うと、薬草として採取するからだ。

傷薬、消炎、利尿作用があり、口内炎扁桃腺、肝炎、脚気にも良いとされる、かなりの万能ぶりである。
ということは多くの病持ちの人や家庭常備薬としてウツボグサが夏枯草になるのを待ち望んでいたのかもしれない。