三井家のおひなさま 三井記念美術館 (2017年)
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新型コロナウイルスによる感染拡大によりほとんどの祭やイベントが中止になり、緊急事態宣言解除後も密を避けるために、また準備不足などで秋までは中止の続く日々が続きそうです。
本ブログも一時中止していましたが、過去の祭やイベントを掲載することで気分だけでも東京の江戸情緒や楽しさを味わっていただけたらと思います。
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雛祭りを祝う第二弾は、引き続き、日本橋に移動して三井記念美術館での「三井家のおひなさま」(2月18日~4月2日)展を見に行く。
こちらでは毎年財閥である三井家の女性が所持していた雛人形を展示している。
毎年気になっていたのだが、2017年に初めて見ることとなった。
見事な細工であることはもちろんだが、印象としてはかなり繊細で品がいい。
人形の顔は細面のうりざね顔で全体に似た感じがするのは制作した工房が同じなのか、それとも製作された時代が似通っているせいかもしれない。
人形だけでなく、箪笥や長持、火鉢にお膳食器など数々のミニチュアの品々の細工の見事な事!
そして保存状態が完璧なのはさすがである。
雛人形鑑賞を終えたら日本橋のデパ地下の名店で、ちらし寿司・甘酒・蛤のお吸い物・菱餅などを買いそろえ帰宅してから本格的に雛祭りの開催である。
さすがに甘酒で酔っ払うわけもなく、桜餅と道明寺を堪能してから雛祭りの茶を点てておしまいにした次第である。
草の戸も住替わる代ぞ雛の家 芭蕉
花咲かぬ片山陰も雛祭り 一茶
白酒や玉の杯一つづつ 鬼城
菱餅や紅白の中の草の色 孝作