父の日 そばと日本酒フェス 代々木公園 6月17~19日(2017年)

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新型コロナウイルスによる感染拡大によりほとんどの祭やイベントが中止になり、緊急事態宣言解除後も密を避けるために、また準備不足などで秋までは中止の続く日々が続きそうです。

本ブログも一時中止していましたが、過去の祭やイベントを掲載することで気分だけでも東京の江戸情緒や楽しさを味わっていただけたらと思います。

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父の日の定番プレゼントといえば、酒、ネクタイ、喫煙具あたりだが、ここ十年で父親の生活が変わってきている。

 

まず世界的な健康ブームと嫌煙運動のおかげで中高年喫煙者は5分の1くらいに減っている印象である。
ということは喫煙具のプレゼントは必要ない。

 

そして現在40歳以下の男性で飲酒する率もかなり減っている。

中高年は健康診断でたばこはもちろん禁止だが、医者から飲酒制限や禁止を言い渡されている方も多い。
だから酒のプレゼントも躊躇する状況だ。

あとはネクタイだが、気温の上昇に伴い一年のうちのクールビズの長期化とカジュアルデーなどで公務員はじめノーネクタイの職場が増えているため、こちらもあげてもあまり喜ばれそうもない。

 

じゃあ何をプレゼントすればいいのか。
モノは難しいのでレストランでの食事会となる。

子供たちが結婚して子持ちになっていると結構な人数になるので出費がかさむため、夕食は避けてランチになる。
それでも寿司や懐石なんて高くつくので、お好み焼きとか串カツ辺りが望ましい。
それでも家族四人いたらそこそこの出費はは覚悟しなくっちゃとなる。
経済的には酒やネクタイや喫煙具のほうがずっと安く済むのだがしかたがない。

お店を選ぶのもなかなか悩ましい。
だいたい喜ぶのかどうかも怪しい。
そう考えるとかつての父親たちの趣味嗜好は似たようなもの。
喜ぶ物は決まっていた。
だからあまり考えずにすんだし楽だった。

 

以上は、父の日を前にした子供の立場から心の内を想像してみたものである。

なぜ長々とこんなことを書いているかというと、こうした子供の思考は父親に対するものであって、母の日の場合はたぶん違う。
もっと考えている。
いや考えることすら楽しいはずである。
どうせ父親なんてそんなものである。

自分が子供の立場だった時だってそうだった。
などとすねているのである。
すると案の定息子夫婦から父の日のランチに誘われた。

 

代々木公園のイベントスペースで行われている「そばと日本酒フェス」で、全国の名のある蕎麦と銘酒が味わえるフェスティバルである。

予想道りではあるが実に楽しい。
たしかに私は蕎麦好きではあるが、そのこと以上に何といっても息子夫婦や孫に会えるだけで楽しい。
プレゼントや食事の内容ではないのだ。

そんな当たり前のことを実感させてくれる父の日と子供たちに感謝しよう。
ありがとう、すねてごめん。