端午の節句 5月5日
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新型コロナウイルスによる感染拡大によりほとんどの祭やイベントが中止になり、緊急事態宣言解除後も密を避けるために、また準備不足などで秋までは中止の続く日々が続きそうです。
本ブログも一時中止していましたが、過去の祭やイベントを掲載することで気分だけでも東京の江戸情緒や楽しさを味わっていただけたらと思います。
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三月の女の子の節句に続いて五月は男の子の節句である。
五節句の三番目の節句である端午の節句には家族で孫息子のお祝いをする。
屋根より高い鯉のぼりや、実際にかぶれる本格的な兜や甲冑は置き場所に困るということで省き、端午の茶事(本来は旧暦五月の初めの午の日)にする。
床にごくごく小さな五月人形をひとつ飾り、軸は子孫繁栄の物、花は杜若(かきつばた)、お菓子はもちろん柏餅。
柏は子孫繁栄を意味する。
食事は手巻き寿司。
具はマグロにタイの定番に旬のイサキ、オホーツク産の雲丹とさっぱりした上り鰹(初鰹)はタタキで。
味噌汁はこれまた旬の浅利、子供には粽(ちまき)も。
お風呂に菖蒲を浮かべて、無病息災を願うなど、男の子のお祝いは、とにかく健康に育て! という願いが込められている。
二人子を預けて病める端午かな 波郷