三の酉 雑司ヶ谷大鳥神社 11月30日(2017年)

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新型コロナウイルスによる感染拡大によりほとんどの祭やイベントが中止になり、緊急事態宣言解除後も密を避けるために、また準備不足などで秋までは中止の続く日々が続きそうです。

本ブログも一時中止していましたが、過去の祭やイベントを掲載することで気分だけでも東京の江戸情緒や楽しさを味わっていただけたらと思います。

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三の酉は雑司ヶ谷大鳥神社へ行ってみた。

小さな神社だが、幕末から酉の市が続く老舗(?)である。
境内に熊手を売る市というか、屋台がひとつふたつ。
焼きそばなどを売る屋台がひとつふたつ。
昼間なので子供たちがわらわら入って来て数人遊んでいる。
若い女性ふたり連れが、屋台で買った焼き鳥とビールで話している。

社務所にはアルバイトらしき巫女さんがおみやげ用の酉の市の品々を説明してくれた。
四人も立てばいっぱいになりそうな小さな舞台では催し物がいくつか用意されているようだ。
やがて女性客が熊手を買ったらしく、三三七拍子の手拍子が聞こえてくる。
鷲神社や花園神社では広くて客が多いので気付かなかったが、たったひとりでみんなに祝ってもらうというのは嬉しいというよりなかなか気恥ずかしい。
みんなに注目されるから手に持った熊手の小ささがなんだか申し訳ない。

同じ酉の市でもこんなに見え方が違うというのは発見である。
その様子に気圧されて、私は社務所で実にシンプルな熊手を買い求めた次第である。
そう、社務所で取り扱っているのでまたびっくり。
ほかの神社でも売られていたのか?

 若夫婦出してやりけり酉の市 虚子

酉の市大鳥神社

酉の市大鳥神社