新蕎麦

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新型コロナウイルスによる感染拡大によりほとんどの祭やイベントが中止になり、緊急事態宣言解除後も密を避けるために、また準備不足などで秋までは中止の続く日々が続きそうです。

本ブログも一時中止していましたが、過去の祭やイベントを掲載することで気分だけでも東京の江戸情緒や楽しさを味わっていただけたらと思います。

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この時期になると新蕎麦が出回り始める。

新蕎麦は緑色がかっているのが特徴。
それを意識してか老舗の神田藪蕎麦は一年中緑色。
その秘密は色をつけているからだそう。

 

とにかく新蕎麦と一年経ったそばでは色も味も違ってくる。
しかし最近の保管の進歩は著しく、アルミフィルムの真空パックで0度を保っているため味や色も落ちにくいとか。

蕎麦の産地というと信州と思いがちだが最大の産地は北海道だそうで、9月頃から収穫が始まる。

収穫はその後南下して10月末ころまで。
この時期は長野をはじめ栃木、茨城、埼玉などのそば農家の集まる地域で「そば祭り」なるイベントが開かれる。
新蕎麦と呼ぶのは年内まで。

 

私はかなりの蕎麦好きである。
ただし不満に思うのはは蕎麦の量が少ないこと。
かけそばならまだしもざるそば一枚でお腹いっぱいになったことがない。
結局空腹のまま店を出るか、二枚三枚と追加する。
ところが名店の蕎麦は高い。
一枚千円以上するので高級レストランのランチ並の出費になる。
それも蕎麦だけで。

安く食べようと思ったら立ち食いそばしかない。
そんなことが重なり、以来蕎麦は自宅でゆでで食べることになった。

 

そんなこんなで普段の蕎麦フラストレーションを晴らすために、出不精の私が、わんこそばを食べるためだけに岩手県の盛岡まで行ってしまった。あこがれのわんこそばである。

お椀に少量ずつそばとつゆが入ったわんこそばがお盆にずらりと並んで出されると気分は最高潮。
あわてて食べていると店の方が「競技大会ではないのでゆっくりどうぞ」の声。
そりゃそうだ。

記録は七十二杯である。
もらった絵馬のような木札に自分で枚数を書きこんで宝物にした次第である。
夢は叶ったし食べ過ぎたのでしばらくは蕎麦は食べなくていいかも。

子供だねまったく。

 

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新蕎麦