桜草 北区浮間の「ほ場」荒川沿い
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新型コロナウイルスによる感染拡大によりほとんどの祭やイベントが中止になり、緊急事態宣言解除後も密を避けるために、また準備不足などで秋までは中止の続く日々が続きそうです。
本ブログも一時中止していましたが、過去の祭やイベントを掲載することで気分だけでも東京の江戸情緒や楽しさを味わっていただけたらと思います。
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立春から数えて七十五日目に桜草を愛でるという風習があるそうだ。
三谷一馬「彩色江戸物売図絵」によると、江戸時代には桜草を素焼きの鉢植えにし、二枚の板に乗せて並べ、朝早く天秤棒で担いで「えー、桜草や桜草」と声高く売り歩いていたそうである。
薄紅色や紅白の物などその姿のかわいらしさから若妻や囲い者など若い女性が好んで買っていたようだ。
一鉢四文であったとか。
桜草売りは見なくなったが、4月中旬から25日ころまで、北区浮間の「ほ場」荒川沿いで桜草が見ごろを迎えるころである。