虎ノ門金刀比羅(ことひら)宮例大祭 10月10日(2019年)

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新型コロナウイルスによる感染拡大によりほとんどの祭やイベントが中止になり、緊急事態宣言解除後も密を避けるために、また準備不足などで秋までは中止の続く日々が続きそうです。

本ブログも一時中止していましたが、過去の祭やイベントを掲載することで気分だけでも東京の江戸情緒や楽しさを味わっていただけたらと思います。

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香川県琴平町にある金刀比羅神社例大祭である。

海の神様で大漁や五穀豊穣、商売繁盛の神として親しまれている。
見どころは9日の八少女舞、10日の御神幸(おみゆき)神事と五百名がさまざまな職業の衣装に身にまとっての行列で、まさに平安絵巻である。

例大祭は特殊神事とされ、8月31日から10月15日まで続く祭である。
中でも10日は大神さまが門前町にお下がりになる大事な日とされているのだそうだ。

 

その金毘羅様を祭った神社が東京にもある。
虎ノ門金刀比羅宮例大祭は10月10日に行われる。
12時から大祭式が行われ、神事で巫女による「浦安の舞」も奉納される。
私も末席に参加させていただき、玉串も奉納させていただいた。

 

見どころはその後に行われる、おかめひょっとこ踊りと行列で、おかめやひょっとこの面をつけ衣装を着た二十人ほどが軽快に踊りながら道ゆく人々に袂からお菓子などを取り出して配ると、もらった人は「福が来た!」と喜ぶ。

私はちゃんとひょっとこ踊りを見たのは初めてである。
いやはやなんとも見事なひょうきん踊りで中でもメインを張ったひょっとこさんの金・太鼓に合わせた所作ひとつひとつが完璧である。
正直驚いた。
一見の価値ありである。

獅子舞や民謡踊りなどもあり、どちらかというと里神楽風の素朴なお祭りである。
おかめひょっとこ行列は十一時と十四時の二回。

 

虎ノ門のオフィス街の真ん中で周囲の高層ビルと見事にマッチした神社はまさに和モダンの世界である。

何もおかめやひょっとこからお菓子をもらいお神酒までいただいたから言うのではないが、平日なので人通りもほどほどで隅々まで目が行き届いたお祭りになっていて実に気持ちがいい。
声を大にしてお勧めしたいお祭りである。

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虎ノ門金刀比羅宮大祭1

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虎ノ門金刀比羅宮大祭2