明治神宮人形感謝祭 10月2日(2017年)

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新型コロナウイルスによる感染拡大によりほとんどの祭やイベントが中止になり、緊急事態宣言解除後も密を避けるために、また準備不足などで秋までは中止の続く日々が続きそうです。

本ブログも一時中止していましたが、過去の祭やイベントを掲載することで気分だけでも東京の江戸情緒や楽しさを味わっていただけたらと思います。

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人形感謝祭というものがあると知って明治神宮に出かけた。

古いとはいえ人の形をした人形を捨てるには忍びない気持ちはよくわかる。
この日人形を持ってきて供養してもらうというのがこの行事である。
後援には玩具会社の名がずらりと並ぶ。

 

イメージとして針供養のようなものかと思っていたが仕事の道具である針と人形ではちょっと勝手が違うようだ。
もともと人形は祭事に用いるものだったが中世以降愛玩観賞用に移り変わったというから、もともと神事に近いアイテムだからかもしれない。

 

持ち寄られた人形たちは雛人形五月人形がメインだが、西洋人形やポケモンドラえもんのぬいぐるみもある。
その人形たちが、境内に張られたいくつものテントの中にすべて正面を向け重ならないように並べられた様は壮観である。

 

人形たちの上には横幕で「ありがとう」の文字が。
神職たちの細かい心遣いも感じる。行事は本殿中庭のようなところで行われ、本来人形を持ってきて紙の人型に交換してお祓いをしてもらうために参列するのだが、私は人形を持ってきていないので外から眺めるだけと思ってうろうろしていたら、親切な神職の方がこっそり中に入れてくださった。

 

祭事は十一時半から執り行われ、お祓いやふたりの巫女による「浦安の舞」が奉納された。
舞はまるでシンクロデュエットのよう。

おごそかに十二時十五分終了。
その後もまだまだ集まってくる人形たちを神職たちが丁寧に飾っていた。

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人形感謝祭

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人形感謝祭の様子