鶺鴒、牛嶋神社大祭 9月15日~17日(2017年)
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新型コロナウイルスによる感染拡大によりほとんどの祭やイベントが中止になり、緊急事態宣言解除後も密を避けるために、また準備不足などで秋までは中止の続く日々が続きそうです。
本ブログも一時中止していましたが、過去の祭やイベントを掲載することで気分だけでも東京の江戸情緒や楽しさを味わっていただけたらと思います。
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鶺鴒
鶺鴒はスズメ目セキレイ科の鳥。
スズメより大型で水辺に見られる。
尾が長く、上下に振る習性があり、イザナギ、イザナミに尾を振ることで男女の営みを教えたという言い伝えがあるが、当の鶺鴒にとって名誉なことなのか、それとも迷惑な話なのか。
などと考えるのは日本人だけであって鶺鴒が何とも思っちゃいないのは百も承知である。
牛嶋神社大祭 9月15日~17日(2017年)
今年は本所総鎮守である牛嶋神社鎮座千六百年であり五年に一度の大祭である。
牛嶋神社は総檜権現造りで、狛犬ならぬ狛牛が本殿の左右に鎮座し、撫でると体の悪いところが治るとされる撫で牛がある、なにかと牛に関わりの深い神社である。
さて9月15・16日は神幸祭(しんこうさい)で牛が鳳凰の飾りをつけた車を引く鳳輦(ほうれん)を中心に牛車が35kmにもおよび巡行するのが最大の見どころ。
稚児行列は七百五十人が練り歩く。
大祭日程では10日の剣道・柔道奉納試合、14日の奉祝際、18日の敬老祭と大祭式典が行われるが、神幸祭に続く17日は氏子各町の大神輿四十七基が順次牛嶋神社に宮入りする大神輿連合渡御は町内の競い合いが見ものである。
私は五年に一度の鳳輦が見たくて16日に馳せ参じた。
立派な黒牛に引かれてゆっくりゆっくり巡行するのだが、鳳輦とともに両国近辺を一緒に歩いた。
聞くところによると、この牛はこの日のために京都から借りたのだという。
確かにただ牛車を引くだけのように見えるが、大都会の中大勢の人と一緒に怠りなく歩くには素人牛には無理かもしれない。
そこはそれ、何にでもプロがいるように、この牛は京都でこういった行事や神事に慣れているのだろう。
堂々たる歩きっぷりを見てなんだか感心するのである。
そういえば、亀戸天神の例大祭の鳳輦にも黒牛がいる。
あの牛って、もしかして今回と同じ牛?
だとしたらこの御牛様、タレント牛業界で売れっ子の大スターなのかも。