仲秋の名月

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新型コロナウイルスによる感染拡大によりほとんどの祭やイベントが中止になり、緊急事態宣言解除後も密を避けるために、また準備不足などで秋までは中止の続く日々が続きそうです。

本ブログも一時中止していましたが、過去の祭やイベントを掲載することで気分だけでも東京の江戸情緒や楽しさを味わっていただけたらと思います。

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秋のメインイベントである。

仲秋の名月を迎えられる嬉しさは世界中で日本人が最も強いのは間違いない。
古来この日のために並々ならぬ準備をするのが日本人だ。
邸宅やお屋敷、はたまた城にまで観月台、観月楼なる専用の建築物を造るほど力の入れようだ。

月見団子や秋の収穫をお供えし、秋の七草を飾る。
満月の夜にとくに似合うのは何といってもススキである。
名月、ススキ、月見団子この取り合わせの景色は日本人の原風景を見るようだ。
満開の桜同様、嫌いな日本人はいないだろう。

もうひとつこの観月会が好きな理由は、こればかりは新暦のイベントがないこと。
日本に残された旧歴だけの数少ない行事だからだ。 

この日はなぜか芭蕉の俳句もいいが、わらべ唄が似合う気がする。 

 

♪うさぎうさぎ なに見て跳ねる 十五夜お月さん見て跳ねる

 

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仲秋の名月