ウニ漁解禁
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新型コロナウイルスによる感染拡大によりほとんどの祭やイベントが中止になり、緊急事態宣言解除後も密を避けるために、また準備不足などで秋までは中止の続く日々が続きそうです。
本ブログも一時中止していましたが、過去の祭やイベントを掲載することで気分だけでも東京の江戸情緒や楽しさを味わっていただけたらと思います。
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NHK朝の連続TV小説「あまちゃん」ですっかりお馴染みになったもののひとつにウニやアワビを獲る海女さんがある。
5月6月と地方によって解禁日は異なるが、これから8月末までが最盛期。
7,8月がウニ、アワビ、トコブシの最も美味い時期である。
あまちゃんのあどけない笑顔につい忘れがちであるが国産物のウニ、アワビといえば海産物の中でも「じぇじぇじぇ!」と驚く高級品であるからなかなか我々庶民には手が出ない。
しかしやっぱり生ウニが食べたい。
まずウニであるが高級品と言われるのバフンウニ、身が赤いことから赤ウニとも呼ばれるが、中でも最高級品が北海道産のエゾバフンウニで大体一折100g7000円から1万円。
それよりやや安いムラサキウニ、身が白いことから別名白ウニで一折り4000円から6000円くらい。
一般に生ウニというと小さな箱に入った板ウニでウニの形がきれいに残っていて高級感もあるが、形が溶けて崩れないようにミョウバンという凝固剤兼防腐剤でもある食品添加物を使っているため見た目はいいが独特のミョウバンの匂いがする。
スーパーで売っている一折り千円ほどの安いウニは形だけでなく日持ちさせるために大量のミョウバンが投入されているので苦みがますます強くなる。
それなのに溶けてどろどろ状態のものまであるのでこうなると最悪である。
獲れたてのウニは実は甘くうまみがあるのだが。
見た目はやや落ちるが海水と同じ濃度の塩水に浸けてプラスティック容器に入れて売っている塩水ウニが獲れたてに近い味でおいしさで優る。
ただし塩気がある。
とはいえ現在東京で買えるウニではベストである。
だいたい50g3000円くらいで手に入る。
このあたりで手を打つのが無難だろう。
その塩水ウニを使ってアルコールや調味料を加えた瓶詰の加工品が粒ウニや練りウニという名で売られているウニで、塩ウニを65%以上使っている製品である。
しかし本当にうまいウニを食べるには産地で獲れたてをその場でいただくのが一番と言うことになる。
北海道や三陸に行ったら年に一度の楽しみどころではなく、冥土の土産に食べることとしよう。
あまちゃんは庶民派に見えてなかなかの高値の花なのである。