旧盆 盂蘭盆会(うらぼんえ)8月15日

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新型コロナウイルスによる感染拡大によりほとんどの祭やイベントが中止になり、緊急事態宣言解除後も密を避けるために、また準備不足などで秋までは中止の続く日々が続きそうです。

本ブログも一時中止していましたが、過去の祭やイベントを掲載することで気分だけでも東京の江戸情緒や楽しさを味わっていただけたらと思います。

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大江戸東京のお盆は西日本に比べて地味というか、宗教色が薄い気がするのはなぜか。

 

藁で作った馬は御先祖に早く来てほしいとの願いから、送り火に藁の牛を使うのはゆっくり帰って行ってほしいからなのだそうだ。
いかにも先祖を大切にする行事らしいが、どことなくわざとらしい感じもするのは私だけか。

その点、関西はじめ西日本で行われる精霊流し、灯篭流し、しゃあら船流しなど呼び名はさまざまだが、亡くなった方たちを灯りをともした小船に乗せて川に流して帰すという目に見える形でのお見送りが根付いていないせいかもしれない。

東西文化におけるこの違いはどこが境目なのだろう。

野球やスポーツの全国大会でも西日本と東日本という区分けをときどき見かけるが、かなり違う文化圏であることはよく感じるところである。

 

中国では中原(ちゅうげん)思想というものがあって、中原こそが中国そのものであって、そのほかは中原にかしずくかもしくは朝貢する野蛮な国々、という考えが現在も根強くある。
中原というのは中国北部を横断する黄河流域のことである。

この考えからすれば、中国第二の都市上海ですらかしずく国、広東省雲南省チベット内モンゴル朝貢する外国であると考えれば、現在の地方に対する強健な政策にもうなずける。

 

この思想というか文化圏的な考えは日本にも当てはまるような気がするのだ。

つまり、日本の国家黎明期に形成された地域は九州北部(長崎、佐賀、福岡、大分の一部)と山陰・山陽・関西・伊勢志摩あたりまでで、この地域が日本における中原なのだろう。
そのほかはみんな従属した地域か野蛮な地域なのである。

従属している地域は九州南部、四国、北陸あたりか。
東の尾張名古屋あたりは微妙な地域で、関東なんて未開の地域で、東北は外国同然、沖縄は琉球王国であったからもちろん外国である。
北海道なんてあることすら知っていたかどうか疑わしい。

 

もともと東日本は縄文文化が根強く残っており、中原からの東征によって弥生文化・稲作がもたらされたが遅々として根付かない。
朝廷の威光も鈍りがちである。

これは関東に幕府がおかれた際に西日本の諸侯があまり言うことをきかなかったことと似ている。
距離のせいもあるが、DNAとしての狩猟民族縄文人と稲作民族弥生人は相容れないのだ。
たぶん。

 

京都を代表とする西日本は公家の文化だ。
対する東日本は源頼朝の鎌倉を代表とする武家の文化である。

楽しいことが好きな天照大御神や出雲神・神道の公家、まじめで面白さに欠ける八幡宮禅宗の武士。
現在も新しいものを見出し面白いものを生み出すのは西、発明も発見もしないが改良を重ねて結果良質の物を作り出す東。
という図式は何となくあるようだ。

 

聖徳太子が中国に送った国書に「日出処の天子、書を日沈処の天子に…」という名文句がある。

日本は日出処、であった。
日が最初に昇る最も東の国というのが自慢だったに違いない。
しかしこのとき聖徳太子は日本の最東端をどこだと思っていたのか。

よく考えても紀伊半島の和歌山か、伊勢である。
特に伊勢神宮は太陽神、天照大御神を祀っているところをみると、ここを最東端と考えていても不思議はない。
というより当時の政権は中原以外の場所に思い馳せるということはなかったのだと思う。
無視以下の存在である。

今でこそ日本列島イコール日本だが、当時は日本の中原思想が根強い。
中原以外は文化教化の行きわたらない未開地で野蛮、想定外の所なのだ。

 

その後、東征が進むと、さすがにまずいと思ったのか、何度か最東端の場所が移り変わり、今に至る。

つまり現在、日本最東端は東京都小笠原村南鳥島である。
本州に限っていえば最東端は岩手県宮古市である。
聖徳太子南鳥島に行けたかどうかはともかく、せめて宮古市に立って、「我が国は日出国である」と本来実感しなければいけないのであるが。
その聖徳太子も最近では教科書でも単に厩戸王に格下げされて、実績もはく奪され、教科書からも消え去りそうだというから、この書簡そのものも怪しくなるのだが。

それはともかく、東日本は付け足しのようにあとから日本に加わされたという経緯もあり対抗心があるのは間違いない。
反論は山ほどあるでしょうが。

 

ついでに言うと、世界的にどちらが日本人のイメージかというと、どう見てもまじめなだけのミスター・ロボットのイメージは東である。
それとも京都・奈良・大阪のみが東西文化を分断して特殊な世界を作っているだけなのか。
だとすれば西に一緒くたにされているほかの地方の方はどうお考えなのだろう。

大日向の火とぼし 8月14日・15日(2018年)

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群馬県南牧村の大日向地区で四百年以上続く先祖を供養するお盆の伝統行事である。

 

長さ2~3メートルのひもにくくりつけられたワラ束に火をつけて、地元の南牧川にかかる橋の上で振り回すと炎の大輪が川面に映り不思議な光景を醸し出す。
国の選定無形民俗文化財に指定されている。

放生会(ほうじょうえ) 鶴岡八幡宮

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盆明けに鳥やウナギなどを買って放つ仏教の善事だが八幡宮で盛んに行われている。

 

石清水八幡宮放生会は有名。
鎌倉の鶴岡八幡宮では6月の蛍放生会に続き、2018年は8月14日に宵宮、15日に例大祭、16日に流鏑馬神事と鈴虫の放生祭が行われた。

深川祭(水掛け祭)8月12日(2018年)

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毎年8月15日前後に行われる深川・富岡八幡宮江東区)の例祭は江戸三大祭のひとつで深川八幡祭、深川祭と呼ばれる。

深川祭の写真

深川祭の写真

深川祭

「神輿深川、山車神田、ただっ広いが山王様」と評される江戸三大祭には浅草神社三社祭が入っていない。
逆に東京三大祭にはここ深川祭が入らない。
人気の三社、伝統の深川といったところ。

 

伝統を感じさせることのひとつに富岡八幡宮は江戸勧進相撲の発祥の地で、かつては本場所も開催された相撲の聖地だということがある。

江戸時代の名力士小野川や雷電為右エ門ゆかりの碑が立つ。
また、新横綱稀勢の里が誕生した同年6月9日に刻名式の名で奉納土俵入りが行われた。
横綱が力士碑に自らの名を刻む行事である。

 

深川八幡の社神輿はダイヤなど宝石をちりばめた日本最大で総重量は4・5t、まさに千貫神輿である。

深川祭の神輿の写真

深川祭・千貫神輿

当時十億円の価値があるといわれた神輿であるが担ぐのに通常の神輿の何倍もの人力が必要な大神輿である。

深川祭の神輿の写真

2017年に境内で宮司殺傷沙汰があったため2018年の開催が危ぶまれたが無事8月12日深川祭最大の見物である神輿宮入りと水掛けが行われることになった。
この大神輿への大量の水掛けがあるのため深川祭の別名が水掛け祭りと呼ばれる。

 

神輿が深川をぐるりと回り永代橋を渡って富岡八幡宮に向かうのが午後四時頃である。

近くの深川不動盂蘭盆会も重なり、道路の両脇はもう見物人でいっぱいである。

深川祭の写真

深川祭の写真

深川祭の写真

 

神輿を先導する一団のあと千貫神輿の登場である。

深川祭の千貫神輿の写真


そこに道路に用意された水が文字通りぶちまけられる。

深川祭の水掛けの写真

深川祭の水掛けの写真


すごい勢いで水が飛び散り我々にも掛かる。
しかし怒る者などいない。
主催者側の注意事項にも「濡れてもいい恰好でおいでください」とある。

私はというと、氏子でもないのに水をたっぷり掛けていただいて、ありがとう! である。
なぜかうれしい。

神輿のあとをついて見物客も歩いていくが、担ぎ手や氏子の皆さんは全身ずぶぬれである。

 

そしていよいよ道路を曲がり富岡八幡に入る。
が、なかなか入らない。
いや、入れないのだ。
神輿が重すぎるのか、曲がることすら大仕事のようだ。

そこへ今度は消防車のホースのようなもので追い打ちをかけるようにものすごい勢いの水が掛けられていく。
すごい!

ようやく曲がって神社内に入ると、そこは待ちうけた人々で埋め尽くされている。

深川祭の写真


神輿を動かすことがこんなに大事業であるとは思いもしなかった。
皆さんはよく知っているようで担ぎ手が渾身の力で神輿を持ち上げると一斉に歓声が上がるほどである。

 

神輿を尻目にお参りしたくともあまりの人出で身動きできないので省略して、次のお楽しみに深川名物・深川飯、ぶっかけをいただく。
いわゆる浅利飯で素朴な食事である。

深川めしの写真

深川めし

食事のあとは盂蘭盆会の法要が行われている深川不動へ。

深川不動成田山新勝寺の本尊、不動明王を江戸で公開し大評判になった。
その後も成田山に行かなくてもお参りできる寺として江戸っ子の人気スポットになった。
ついでにここでは四国八十八か所の巡礼も三分で達成できるお手軽さ。
しかし達成感はあるかどうかは別にして御利益は本家と一緒とのこと。

深川不動の仏像の写真

深川不動の弥勒菩薩の写真

深川不動の大日如来の写真


御本尊の不動明王一万体(数センチの物)をクリスタルの容器に入れて祀っている回廊があり、これはこれで壮観である。

深川不動の祈りの回廊の写真

深川不動・祈りの回廊

深川不動の祈りの回廊の写真

 

第42回 全国高等学校総合文化祭閉幕 8月11日(2018年)

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8月7日から長野市で開かれていた文系高校生の祭典、総文祭の最後を締めくくるのは「小倉百人一首かるた部門」の決勝戦である。

 

出場するのは各都道府県の代表者で作るチームだ。
結果は埼玉が福岡を破っての初優勝だった。

 

高校生の祭典というと、高校総体や甲子園大会等どうもスポーツ一辺倒で文系高校生の立場は弱い。

俳句甲子園同様もっと盛り上げていただきたいのだが、まずは高校生に部活に入ってもらわなくてはならない。
とくに吟詠剣詩舞、郷土芸能、文芸、自然科学分野はまだまだこれから。
合唱や軽音楽系やダンス、演劇、囲碁、将棋、書道、かるた人気はマンガやラノベ、アニメにヒット作があるため盛り上がりつつある。
やはりスターの誕生と魅力あるフィクションとの融合が大事だ。

考えてみればそうしたコンテンツを作るのが得意なのが文系の学生なのだから、そのあたりから始めてはいかがだろう。

隅田川とうろう流し 8月11日(2018年)

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隅田川で灯篭流しが行われているというので気になって出かけてみた。
2018年は台東区墨田区の共催で、隅田川の両岸で灯篭が流される。

隅田川とフラムドールの写真

隅田川灯篭流しの写真

隅田川灯篭流しの写真

 

灯篭流しは鎮魂のイメージだが、こちらでは願い事を書いて流す。

隅田川灯篭流しの写真

隅田川灯篭流し

見ると願い事の内容はどうも七夕と一緒である。

隅田川灯篭流しの写真

隅田川灯篭流しの写真


見た目はお盆だが中身は七夕? 

そういえば始まる前に地元の政治家諸兄が外国人観光客を意識して英語で挨拶したり、「写真をいっぱい撮って拡散してください」などと、内容そのものよりも認知度や人集めさえできればいいとした態度がみえみえ。

西日本の灯篭流しと比べ、明らかに心がこもっていないのは、主催者のせいなのか、それとも関東というお国柄のせいなのか。
お盆であり、日航機事故の慰霊のこの時期にあまりに能天気この上ない。

 

橋の上で川に流されていく灯篭を眺めていたら、隣の外国人観光客が「リメンバー・ミー」とつぶやいた。
メキシコの死者の日を題材にしたアニメのタイトルである。

そう、この時期は日本のリメンバー・ミーの日である。
彼らのほうがずっと理解している。

隅田川灯篭流しの写真

隅田川の写真

神宮外苑花火大会 8月11日(2018年)

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東日本大震災支援のために開催されるチャリティー花火大会。

 

神宮球場秩父宮ラグビー場、神宮軟式野球場に席が設けられ、一万二千発の花火が打ち上げられる。
各会場で歌やダンスなどさまざまなイベントが行われる。
チケットは三千五百円。