だいこく祭 寒中禊(みそぎ) 神田明神 1月18日(2020年)
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新型コロナウイルスによる感染拡大によりほとんどの祭やイベントが中止になり、緊急事態宣言解除後も密を避けるために、また準備不足などで秋までは中止の続く日々が続きそうです。
本ブログも一時中止していましたが、過去の祭やイベントを掲載することで気分だけでも東京の江戸情緒や楽しさを味わっていただけたらと思います。
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神田明神には大きな大黒様も境内に目立っていらっしゃる。
毎年成人の日に大黒様が新成人にお祝いする行事が行われる。
小寒に入って九日目を寒九と呼び、この時期が最も寒くなるころだという。
そしてこの日に降る雨を寒九の雨といい、豊作の兆しとして喜ばれたそうである。
この最も寒い日に行われるのが神田明神の寒中禊である。
新成人や老若男女が男は褌ひとつ、女は白装束で氷柱の入れられた冷水をかぶって身を清めるという寒中の我慢大会のような儀式。
当日は朝から雨模様でとにかく寒い!
まずは神田明神に祝詞をささげ、そのあと気合を入れて数名ずつ冷水に入って桶で水をかぶるのだが、見ているほうも倒れるんじゃないかと気が気ではない。
冷水に入って水をかぶるのも大変だが、順番待ちの方々も寒さに震える。
それを見せるわけにいかないので全員で気合を入れて歌い体を動かして待つ。
そしてようやく一巡して皆が水をかぶり終えて終了かと思いきや、なんと二巡目、三巡目と次々と入るのだ。
さすがにさりげなく途中リタイヤ組もいるが、すごいのは二回目より三回目のほうが水のかぶり方が豪快になることだ。
やけくそというよりすっかりハイになっているのである。
約一時間で禊は終わったが雨は途中から雪に変わり、こちらははらはらしっぱなしである。
どうぞ風邪などひかれませんように。
最後のセンター試験が始まり合格祈願に禊をする学生もいるという。
受験繋がりでは台東区の金太郎飴本店で期間限定の合格飴が発売されるのもこの頃。
もちろんこの飴、どこを切っても「合格」の文字が現れる。
人生の大事な試練の時だが最後は神頼みと飴頼み?