鬼灯市 浅草寺
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新型コロナウイルスによる感染拡大によりほとんどの祭やイベントが中止になり、緊急事態宣言解除後も密を避けるために、また準備不足などで秋までは中止の続く日々が続きそうです。
本ブログも一時中止していましたが、過去の祭やイベントを掲載することで気分だけでも東京の江戸情緒や楽しさを味わっていただけたらと思います。
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浅草寺の鬼灯(ほおずき)市は7月9、10日だ。
この日は毎年功徳日として四万六千日(一二六年分)の御利益がある特別な日である。
ある言い伝えによると、米一升の米粒の数が四万六千粒だそうで、一生と一升をかけた数だという。
同時に雷の多い季節であるため、雷除けの赤いお札も配っている。
一日参れば一生分! 雷除けもお任せ! そんなありがたい日であるから毎年参詣客がどっと押し寄せる。
鬼灯は厄除けや薬草としても知られており、参詣客目当てに立ったのが鬼灯市だ。
もちろん本来は旧暦七月九日、十日である。
こちらも一か月前倒し。
雷にもまだ早い気が…。
ま、言うまい。
浅草寺がいいと言っているのだから。
浅草寺の鬼灯はいつ見ても見事だ。
大きいし新鮮。
もちろんその分他より高い。
お参り帰りに、いなせなお姉さんがたの威勢のいい売り手に引きつけられるように、枝ぶりも鬼灯も立派な物を購入。
二千五百円也。
帰って玄関に厄除けに吊るす。
鬼灯って本当にきれいだし、不思議な形。
いくら見ていても飽きない。
吊るした鬼灯に思わず「いいね!」と親指を突き出してみる。
鬼灯は厄除けのアイテムである。
お盆の厄除け飾りでもある。
お盆に迎える先祖の御霊を護る意味合いがあるのだろう。