増上寺花まつり 4月8日
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新型コロナウイルスによる感染拡大によりほとんどの祭やイベントが中止になり、緊急事態宣言解除後も密を避けるために、また準備不足などで秋までは中止の続く日々が続きそうです。
本ブログも一時中止していましたが、過去の祭やイベントを掲載することで気分だけでも東京の江戸情緒や楽しさを味わっていただけたらと思います。
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境内中央に華やかかつ上品にしつらえられた花に囲まれた小さな釈迦像。
その前にコの字型に並ぶ僧侶たち。
笙の笛が厳かに流れ読経が合わさる。
そうか、僧侶も笛を吹くのかと、ちょっと驚いた。
天候にも恵まれ、色鮮やかな祭壇と白い敷石が撒かれた境内と本堂がそびえたつ東京タワーとのコントラストを際立たせる。
付属の幼稚園児らの御祈りや甘茶掛けに続いて、われわれ一般客も甘茶をかける。
ゆったりと落ち着いた雰囲気が心地いい。
そのあと甘茶をいただく。
私は甘茶というものがどういうものか全く知らなかったが、増上寺の甘茶はアマチャヅルとカンゾウという二種類の植物で作っているという。
口腔清涼剤や胃腸薬の効能や甘味として用いられるものだそうだ。
風車で飾られた水子地蔵群、徳川の歴代将軍たちの墓所があり、さすがに徳川家の菩提寺である。
手入れが行き届いている。
付属の幼稚園児の親子の姿を見ていてふと思い出した。
そういえば私もかつて仏教系の幼稚園に通っていた。
花まつりもした記憶がかすかにあるが、どちらかといえばクリスマスでケーキをもらった記憶の方が鮮やかである。
仏教教育の成果は私の場合甚だ怪しいが、しかし、仏教幼稚園でもクリスマスは祝うんだ⁈ と六十年経って妙に頭が混乱してしまった。
どうも頭が堅いのは私の方らしい。