バレンタインデー 2月14日
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新型コロナウイルスによる感染拡大によりほとんどの祭やイベントが中止になり、緊急事態宣言解除後も密を避けるために、また準備不足などで秋までは中止の続く日々が続きそうです。
本ブログも一時中止していましたが、過去の祭やイベントを掲載することで気分だけでも東京の江戸情緒や楽しさを味わっていただけたらと思います。
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この時期の東京は雪の降る日が一年で最も多く、気持ちとしては極寒といっていい時期である。
そして人生を左右しかねない受験の真っ最中。
寒空とプレッシャーでなかなか暗いイメージが付きまとう。
そんな中、唯一心華やぐのがすっかり2月の行事として定着した14日のバレンタインデーだ。
女性からチョコレートを渡して意中の男性に愛の告白をする日とされているが、本命、対抗、穴馬、義理、と恋以外にも家族や職場でお世話になっている男性に配るようになったため、この日は日本列島にチョコレートが飛び交うこととなった。
特に水商売、客商売に従事する女性にとっては大量のチョコを購入することとなる。
この日本独自に進化した行事、お祭り好きの日本人に合っていたのか、それともこの受験時期にあまり楽しそうな行事がないせいか、とにかくチョコレート会社の戦略大当たりである。
和との関連は希薄な日であるが、調布市の武者小路実篤記念館では白樺派の文豪・実篤の直筆の絵と文「天に星 地に花 人に愛」をあしらった箱にチョコを詰めた「実篤チョコ」なるものがこの時期に販売されている。
生前実篤がもらったマカデミアナッツ入りのチョコレートを「おいしかった」と送り主に書画を送ったとのエピソードや、大の甘党だった実篤の一面を知ってもらおうと同館が2004年から数量限定で発売し始めたという。
九個入りで税込み540円。
2019年は1月18日から同館と調布市役所の売店で売っていた。
そんなこんなでで私ごときもチョコをもらった。
大きな義理チョコひとつに小さな義理チョコふたつ。
義理のおかげでギリギリ対象になったのだが、ギリとはいえ甘党にとってはやっぱりうれしい。
さーて、ホワイトデーのお返し、忘れないようにしないと。